パンフレット
「ラブ&ポップ」
・庵野秀明(新人)
・平成10年1月16日
・名古屋
・基本的に無料(2名)
庵野秀明監督は、今回村上龍原作の純文学小説「ラブ&ポップ トパーズII」の映画化でデビューした新人監督です。
しかし、タイトルクレジットで(新人)と入っているけど、本当に新人監督なのか私には判断できません。実際この前に、映画を一本(いや二本、数え方によると三本)劇場公開しています。
庵野監督は、1997年に劇場公開して大ヒットしたアニメーション「新世紀エヴァンゲリオン」の監督です。
庵野秀明監督はアマチュア時代からその非凡な才能を発揮して、「じょうぶなタイヤ」「帰ってきたウルトラマン」等を制作。プロ転向後はアニメーターとして、「超時空要塞マクロス」「風の谷のナウシカ」「王立宇宙軍オネアミスの翼」に参加。初監督は、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)「トップをねらえ!」で、その後NHKのTVアニメ「ふしぎの海のナディア」の監督を経て、空前の大ヒットの「新世紀エヴァンゲリオン」を監督することになります。
ちなみに「新世紀エヴァンゲリオン」とは、2015年に使徒と呼ばれる怪物が、箱根にできた第三新東京市に攻めてきて、それを人造人間エヴァンゲリオンが迎え撃つという話です。これ以上詳しく書くと終わらないし、またこれについては各メディアで語り尽くされていますので、ここでは書きません。
ただ、ここで自分の「新世紀エヴァンゲリオン」のスタンツをハッキリさせたいと思います。私はTV版25・26話の肯定派(つまり大好きということ)であり、映画版の25・26話も大好きで、エヴァンゲリオンに関しては、あるアニメファンが持っている悪い感情はありません。
「ラブ&ポップ」ですが、私は公開2日目の朝一番に見ました。エヴァンゲリオン公開時は映画館に長蛇の列ができましたが、同じ監督作品なのに今回はとっても小さい映画館での公開で、しかもお客はまばらでした。
しかしこれはしかたがないと思います。この「ラブ&ポップ」は純文学の映画化で、庵野監督の支持層であるアニメファンが好むシチュエーション(たとえば宇宙人が攻めてきたり、怪獣が暴れたり、かっこいい巨大ロボットが出てきたり、など)が、まったくありません(しかし、美少女はでますが・・・)。お話自体、主人公がトパーズの指輪を買うために援助交際をする一日の物語で、こう書くと実にたわいのない物です。
でも、つまらない映画かというと、そうではありません。すごいと思ったのはカメラアングル。全編デジタルハンディカメラで撮られているこの作品は、小型・軽量である利点を生かし、電子レンジの中から撮ったり、遮断機にくくりつけたりと、奇妙な映像が目白押し。それが、一見平凡な物語を、最後まで飽きさせずに見せてくれます。
しかし、変な映像ばかりの、シュールでよくわからない映画かと言うとそうではなく、ちゃんとした映画になっています。小説を読んでいる人ならお分かりですが、基本的には原作に忠実な映画化です。
感想ですが、すっごく感動しました。本当は最後の方のある紙を見るシーンが、映画ではよく見えなくて読めませんでした。日本の映画館は非常口の看板の光などで明るいため、暗めの画は見にくいのです。その後すぐ原作を読んで、そのシーンを補完して、すっごく感動しました。本当はこれではいけないのだろうけど、ものすごく感動したことは事実です。これは原作に書いてあるように、うれしいのか、悲しいのかわからないけど、ただただ感動しました。
このお宝は庵野監督が名古屋に来たときゲットしました。庵野監督は初めはサインを断りましたが、最後は快く書いてくれました。無口で変わり者という評判ですが、私の印象はとても優しく、また普通でした。こちらから話しかけたからか、会話もしてくれました。
「次回作は『69』をお願いします!」といったら、「んー、それは無理かなー」と答えました(かなり自分は興奮していて、庵野監督の言った台詞にイマイチ自信がないですが、否定的な発言だったことは確かです)。
最後は握手をしてもらいました。
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