色紙「リプミラ・グァイス」

・長谷川裕一

・平成16年1月18日

・池袋サンシャインシティ文化会館

・無料(ただし、入場料3000円)


 長谷川裕一先生は、奇抜な発想の、ダイナミックでスケールのでかいSF冒険活劇マンガを描くことで大人気の漫画家です。
 昭和58年(1983年)月刊チャンピオンにて「魔夏の戦士」でデビュー。その後、昭和60年(1985年)、SFアニメディア(のちのコミックNORA。平成10年に休刊)において、出世作にして代表作「マップス」を連載。人気を不動のものとします。その後もSF冒険マンガを発表し、講談社のマガジンZに連載した「クロノアイズ」は、平成15年(2003年)、SF作品に贈られる賞「星雲賞」のコミック部門を受賞しました。
 一方、昔のロボットアニメのコミカライズを積極的に描いていて、アニメ映画「機動戦士ガンダムF91」の続編「機動戦士クロスボーンガンダム」(漫画原作は富野由悠季監督自身が書いている)や、TVアニメ「超獣機神ダンクーガ」の再構成リメイク「超獣機神ダンクーガBURN」のような、正当なものから、果てはガンダムとイデオンが戦う「機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス」(冗談じゃなくて本当の話)の怪作などもあります。
 代表作は「マップス」、「ダイソード」、「クロノアイズ」、「飛べ!イサミ」、「超電磁大戦ビクトリーファイブ」など。現在(平成16年5月)「マガジンZ」誌にて、「鉄腕アトム」と人気を二分した横山光輝先生の傑作ロボット漫画「鉄人28号」のリメイク作「鉄人28号 皇帝の紋章」を連載しています。
 このお宝は、東京で行われたアニメ・コミックコンベンション「アニメエキスポ東京」でGETしました。「アニメエキスポ」とは、本来アメリカで行われている日本のアニメ・漫画のイベントですが、今回はそれを”逆輸入”する形で、1月16日・17日・18日の3日間、日本で行われました。
 アメリカの、この手のイベントは、スポーツ・ノンスポーツに関わらず、大物ゲストを呼んでサイン会を行うことが通例になっていて、そのサイン会を目当てに、日曜日で休みの取れる18日に行きました。しかし、初日は少年画報社の漫画雑誌「ヤングキング」の連載陣が来たりして12人、2日目は明貴美加氏や週刊少年マガジン連載を持っている赤松健先生など有名・人気アニメーター&漫画家8人のサイン会が行われましたが、最終日の3日目は、3人しかサイン会が行われませんでした。しかも、予定していた先生の一人は、締め切りに間に合わないとかで、いきなり中止になるし、この日の目玉ゲストの人気アニメーターいのまたつむみ先生のサイン会は、署名だけで絵はなかったと、散々でした。初日、2日目に比べると、この日はホント出涸らしみたいでした。
 また、「アニメエキスポ東京」は事前の宣伝不足のためか、正直言って閑散としていました。ちなみに同じ日同じ場所で、元・山一社員が興したキャラクター開発・販売会社で、一時期飛ぶ鳥を落とす勢いで業績を伸ばし、サッカーの湘南ベルマーレのスポンサーにもなったのですが、この間経営難でおもちゃ会社「タカラ」の完全子会社になった「ブロッコリー」の10周年イベントがありましたが、そこは百人以上の徹夜組(ちなみに昨夜は雪が降っていた)もでる盛況ぶり。同じ日本の漫画やアニメでも、日本人と外国人の嗜好の違いを、感じずに入られませんでした。
 長谷川裕一先生は、「アニメエキスポ東京」のゲストとして、「アニメとコミカライズの間」をテーマに、自作を例にとって、トークショーを行いました。内容は、たとえば休刊した「スーパーロボットマガジン」で連載していた、「超電磁ロボ コンバトラーV」「超電磁マシーン ボルテスV」「闘将ダイモス」等のアニメのロボット一堂に会するクロスオーバー作品「超電磁大戦ビクトリーファイブ」ですと、5台のロボットが集まって”ビクトリーファイブ”だと思っていたら、本当は「ビクトリーファイブ」と言う名前のロボットがあって、登場する予定だったとか、「鉄人28号 皇帝の紋章」の鉄人初登場のシーンは白黒アニメ版のオープングそのままだとか、「超獣機神ダンクーガBURN」の主人公が、やたらニヒルな性格なのは、当時大ヒットしていた「新世紀エヴァンゲリオン」を意識したため「エヴァンゲリオン」の主人公「シンジ」君の逆パターンにしたからとか、「ガンダム」一作目で元々堅いロボットが「盾を持っている」ことに衝撃を受けた先生が、それを超えるビシュアル・インパクトを獲るため「機動戦士クロスボーンガンダム」ではロボットにマントを羽織らせたとか、創作の秘密を大告白。
 漫画では、熱血タイプの直情型で分かりやすい性格の主人公を多く描いていますが、長谷川先生本人は飄々として、とても落ち着いた人なので、ちょっと意外でした。しかもアイデアの元が結構バカバカしいことなのに、それを淡々としゃべるから、はたから見て何処までは本気なのかよく分からず、なんか掴みどころが無い感じを受けました。
 トーク終了後は、予定には無かったサイン会が行われました。私は、代表作「マップス」より、銀河の星の位置を示す「星図」の一つを持つ主人公「十鬼島ゲン」(だから「MAPS」)を助ける女宇宙海賊「リプミラ・グァイス」を描いてもらいました。
 ちなみに、イラストの上に書いてある宇宙語見たいなのが、先生のサインです。

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