「BURNING BLOOD」
・車田正美
・平成8年12月22日
・あざみ野SEIYACLUB
・2900円(本代 抽選で100名)
車田正美先生は、「リングにかけろ」「風魔の小次郎」「男坂」「聖闘士星矢」など、数々のヒット作を生んだ、日本に残った最後の漫画屋です。現在(平成10年4月)「少年エース」で「B’tX」を連載しています。
このお宝は、「”漫画家(本の帯に書いてある)生活23周年”記念」に作られた初のイラスト集の発売を記念して、横浜市のあざみ野の「SEIYACLUB」で行われたサイン会でGETしたものです。
これは、角川書店のアニメ誌「ニュータイプ」で、参加者を葉書で募集していました。こういう大物のサイン会はいつも関東圏で行われるのでしゃくに触り、都会に住んでる奴が一人でも当たらないように自分が葉書を出した所、本当に当たってしまいました。ちょうどその時、渋谷の「三省堂コミックステーション」ではSF作家の菊池秀行先生のサイン会もあったので、サイン会のハシゴしながら、ついでに関東の友達の家に遊びに行くことにしました。
渋谷のサイン会が終わり、そこから東急新玉川線に乗り、あざみ野駅に行きました。駅を降りて、歩いて2・3分の所に「SEIYACLUB」がありました。これは後で知ったのですが、「SEIYACLUB」と名前が示すように、車田正美先生がオーナーの古本屋で、1日1回は顔を出すそうです。
「SEIYACLUB」はその年(平成8年)に出来たので、中はとてもきれいでした。また先生の店だけあって、「聖闘士星矢」や「B’tX」のおもちゃも売っていました。しかし、普通サイン会だと、テーブルクロスに花が飾ってある机があり、そこに先生が座っているはずなのに、そんなものはどこにもありません。
カウンターにはスーツ姿の人(多分角川書店の人)がいたので、サイン会のことを聞くと、丁寧な受け答えをした後、「先生!」と、カウンターの中の方へ、声をかけました。
すると、カウンターの奥の方にいた、革のジャケットをはおった男の人が振り向き、こちらに向かって歩いてきました。
その人が近づくにつれて、私は「あっ」と、息をのみました。
なんと、正真正銘、間違いなく、車田正美先生、本人でした。
まさしく「リングにかけろ」や「聖闘士星矢」等の、ジャンプコミックスのカバーに付いてる写真に、そっくりでした。
そして、前代未聞のカウンターごしで、サインをしてもらいました。
私はその時点で、頭が真っ白になっていました。本に書いてもらう言葉が思い浮かばず、しょうがないので定番の「愛をこめて」と書いてくださいと、頼みました。
すると先生は、
「なんか、ホモっぽいなー」
と、いいました。
「やっぱりいいです」
と言ったがもう遅く、すでに書かれてしまいました。
その後記念撮影をお願いしたら、快く受けてくれました。しかし私のチェックミスで、カメラがワイドモードになっていたので、ちょっと両縁が切れた写真になってしまいました。
黒の革のジャケットというラフないでたち。気さくな対応ながらも、どこか人生の重みを感じさせる風格。私は素直に「かっこいい」と感じました。そのかっこ良さは、よく車田漫画にも用いられる矢沢永吉のかっこ良さに似ていました。
サイン会が終わり、興奮さめやらぬまま東急線にのりましたが、車内で、
(車田正美先生のデビュー作のタイトル「真友仁義(”まぶだちじんぎ”と読む)」と書いてもらえばよかった!)
と、思いました。
そうすれば、私と車田先生は、「真友仁義」の間柄と、友人達に自慢できたのに、と少し後悔しました。
でも、私の心の中では、先生とは「真友仁義」の契りを交わした仲だと思っています(先生はそう思ってないかもしれませんが・・・)。
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