色紙「まほろまてぃっく」
・山賀博之
・平成14年1月20日
・今池ガスホール
・無料(ただし、入場料3000円)
山賀博之氏は、アニメ製作会社「株式会社ガイナックス」の代表取締役社長にして、アニメ監督です。大阪芸術大学映像計画科在学中、同級生であった赤井孝美氏、庵野秀明氏らとともに、アマチュア映像集団「ダイコンフィルム」として、昭和56年(1981年)に公開された第20回日本SF大会のオープニングアニメを製作。のち、そのときの仲間とともに、「株式会社ガイナックス」を設立し、劇場アニメ超大作「王立宇宙軍オネアミスの翼」をいきなり監督、そのクオリティーの高さに、業界で一目おかれる存在になりました。その後はOVA「トップをねらえ!」や、「機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争」などの脚本を担当。代表取締役として、製作者としてはあまり表に出ていませんでしたが、2002年TVアニメ「まほろまてぃっく」「アベノ橋魔法☆商店街」の2作品のアニメ監督として、15年ぶりに復帰しました。ちなみに両作品とも人気を博し、「アベノ橋魔法☆商店街」は、第6回文化庁メディア芸術祭アニメ部門優秀賞を受賞し、「まほろまてぃっく」も本編放送終了にもかかわらず、平成15年(2003年)8月14日にスペシャル版が放送されます。
このお宝は、今池ガスホールで行われた「ライブガイナックス」でGETしました。この「ライブガイナックス」は、東京とは違って、あまり交流の少ない地方のファンのために行われたイベントで、ゲストに山賀博之氏、鶴巻和哉氏(フリクリ監督)、武田康廣氏(昔「怪傑のーてんき」。今は取締役統括本部長)をお呼びして、当時の最新作「フリクリ」の全6話に、「まほろまてっぃく」の第一話の上映、そしてゲストのトーク&サイン会が行われました。参加料が3000円必要で、その日は大阪で小学館の無料お宝イベント「次世代ワールドホビーフェア」があるから、最初大阪に行く予定でした。しかし、急遽、愛知県高浜市在住で「不思議の海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクターデザイナーの貞本義行氏も参加と言うので、もしかしたらサイン会があるかもしれないと思い、結局近場にしました。
当日の入りですが、本音を言って、あんまり人が来ていませんでした。今池ガスホール収容人数が365人ですが、半分ぐらいしか埋まっていませんでした。いくら愛知県の地元に住んでいるとはいえ、最初の予定になかった貞本氏が参加するところで、薄々そんな予感はしていました。予感はしていたけど、実際そうなるのは、少しさびしいです。
このサインは、イベント開始前に行われた、一回目のサイン会のときに書いてもらいました。この時は、山賀博之氏と鶴巻和哉氏の2人でした。
最初は、鶴巻監督に書いてもらいました。さすがアニメーターあがりだけあって、サインのほかに、自らの監督作品「フリクリ」の、かなりイッちゃってるヒロイン「ハルハラ・ハル子」を、ラフですが、素早く描いてくれました。
次に、山賀博之監督にサインをお願いしたのですが、アニメは「王立宇宙軍 オネアミスの翼」から「まほろまてぃっく」までの15年間やって無いし、しかも元々演出の人ですから、絵が全く描けません。
アニメの監督は、アニメーター上がりの宮崎駿監督のように、誰でもが絵が描ける訳ではなく、「機動戦士ガンダム」の富野由悠季監督や攻殻機動隊の押井守監督のように、アニメーターからステップアップして監督になったのではなく、初めから監督の人もいて、そんな人は絵が全然駄目です。
山賀博之監督も、その一人なのですが、ファンサービスと思ってか、自分の署名だけでなく、この日のために練習してきた「まほろまてぃっく」のヒロイン「まほろさん」を、一生懸命描いて下さいました。
ただいくら練習したからと言って、アニメーター経験がないので、筆運びはぎこちなく、描くのが遅いので、鶴巻監督がコンスタントにお客さんを捌いているのとは裏腹に、山賀監督のサイン待ちの列は、どんどん伸びていきました。
こんな状況の中で、一生懸命になって「まほろさん」を描いてファンサービスする山賀監督の姿に、私は「うれしい」と言うより、ちょっと痛々しかったです。
ちなみに、イベント終了後、山賀・鶴巻両氏に、貞本義行氏を加えての、2回目のサイン会が行われました。私は貰っていない貞本氏の列に並びましたが、貞本氏は人気が高いため、抽選で、私は見事に外れました。
また、この名古屋での教訓を基にしたのか、その後大阪と福岡で行われたライブガイナックスでは、サイン会は握手会に取って代わり、参加者のお土産として、前もって書かれたゲスト全員の寄せ書きサイン色紙が配布されました。
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