アートブック
「瀧狂
横尾忠則
Collection 中毒」

・横尾忠則

・平成8年11月16日

・名古屋パルコ

・5800円(本代 先着200名)


 横尾忠則先生は日本を代表する世界的アーティストです。60年代、山寺修司や唐十郎の演劇ポスターなどで一躍注目を集め、70年代のドラッグ&サイケデリックカルチャーやカウンターカルチャー全盛期に絶大な支持を得ました。80年代始めにニューヨーク近代美術館で行われたピカソ展を見て突如画家を宣言。以降、数多くの展覧会や海外からの招待出品により、確固たる世界的評価を確立します。
 その横尾忠則先生の作品は70以上もの世界主要美術館でコレクションされています。また「開運!なんでも鑑定団」の「幻の逸品買います」コーナーで、「横尾忠則ペルソナ展」ポスターをなんと50万円で募集されましたが、マニア物の鑑定士北原輝久先生は「50万円ではとてもとても(ムリ)」と言わしめるほど、人気が高いです。
 このお宝は「横尾忠則1996新作展『今ハ昔』」で行われたサイン会でGETしたものです。
 サイン会は、サイン会当日会場で販売されている横尾忠則グッズを購入し、それにサインする形で行われました。その日は土曜日で仕事があり、私が会場入りしたのはサイン会開始ぎりぎりの時間でした。一番安いグッズはポスターで一枚1000円でしたが、かなり大きく持ち帰るときに折れそうなので、購入を断念しました。書籍なら「横尾忠則全絵画」という今まで描いた全作品が載っている画集が売っていて、実際それにサインをしてもらっている人が結構いましたが、定価が28000円と私には手が届かない値段でした。他のを探しても、エッセイ集の他はみんな値段が高い物ばかりで、また来場した時間が遅かったためか、めぼしい物は売っていませんでした。
 値段だけ言うならエッセイ集を買えばいいのですが、せっかく「世界の巨匠」の直筆サインをもらうのだから「絵」が描いてある物にしたい。しかしそんなに高いものは買えない。それに、早く帰って仕事に戻らなければならないので、そう選んでいる時間もない。そんな状況の中、パラパラと見て、値段が手頃で絵も沢山あると言うことで、選んだのがこれでした。
 ちなみにこの本は、横尾忠則先生が趣味で集めた「瀧」の絵はがき13000枚を、ただ収めただけの本です。つまり、横尾先生の絵は全然ありません。それがわかったのは、サインしてもらった後でした。気づいたときは、先生に対しては失礼ですが、さすがに「買って損した!」と後悔しました。
 しかしその後、平成8年3月に原宿で、平成9年6月に大阪で、これら瀧のポストカードの展覧会が行われたことを知り、このお宝(本)は、横尾忠則先生が瀧のポストカードを使って表現したアート、一種のオブジェとして鑑賞するのが大事だと、思いました。

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