サインボール

・鈴木啓示

・平成11年10月10日

・瀬戸市市民公園野球場

・無料


 鈴木啓示さんは、かつて近鉄バッファローズを支えた、往年の大投手です。昭和41年に近鉄に入団。プロ一年目に10勝、そして2年目で21勝、その後5年連続20勝をマークし、一躍近鉄のエースとなりました。昭和47年、14勝どまりだったのを契機に(と言っても、14勝だって凄いと思うけど)技巧派に転身、50年再び20勝をあげ、エースに返り咲きました。昭和60年現役引退。その後平成5年から平成7年に賭けて近鉄の監督も務めました。通算成績317勝238敗。勝率.571。防御率3.11。最多勝3回、最優秀防御率1回、最優秀勝率1回、ベストナイン3回、MVP1回。昭和43年、46年にノーヒット・ノーランを、昭和52年に200勝を達成しました。
 このお宝は、瀬戸市で行われた「宝くじスポーツフェア あなたの町に名球会がやってくる!」でGETしたものです。これはこの年の「瀬戸市民まつり」の目玉イベントで、瀬戸市政70周年を記念して行われた、日本プロ野球名球会と瀬戸市民の親善野球大会です。
 ちなみに「日本プロ野球名球会」とは、打者が2000本安打以上、投手は200勝以上あげた、「昭和生まれ(と言っても平成生まれのプロ野球選手が誕生するには、平成18年まで待たなければならないと思う)のプロ野球に貢献した選手」の集まりです。
 この日参加した名球会会員は、地元愛知県出身で、名球会代表幹事でもある400勝投手金田正一さんを始め、鈴木啓示さん、加藤英司さん、北別府学さん、谷沢健一さん、江藤慎一さん、米田哲也さん、そして来期(平成12年)日本ハムファイターズの監督になる大島康徳さん(この数日前に発表されたばかりなのに、素人相手に野球をするヒマがあるのかと思いましたが、あったんですね)など、12名。当然200勝以上、または2000本安打以上の成績を上げ、現役時代数々の賞を受けた偉大な選手ばかりです。ただ、みなさんさすがに高齢(一番若くて北別府さんの42歳。参加最年長は金田正一さんの66歳)ですので、金石昭人さん、緒方耕一さん(共に元巨人)、市川和正さん(元横浜)が助っ人として参加しました。
 私はイベント終了後、球場を出てからバスに乗り込むまでの間の道で、各選手にサインを求めました。しかし、最初からサインはしない取り決めがあったみたいですので、金田さんを始め多くの名球会の選手に断られました。その中で、鈴木啓示さんは書いてくれました。「名球会」と言ったら、超一流選手の証。そのメンバーのサインをもらえてとっても感激しました。
 その後、家に帰ってみると、ボールの裏になにやら書かれていました。殴り書きで書かれているので、何が書いてあるのか判りません。もの凄く気になって、いろいろメールを出して、何が書かれているのか調べました。
 すると、それが「草魂」と書かれていると教えてもらいました。「草魂」とは、鈴木啓示さんが現役の頃から座右の銘にしていた言葉で、コンクリートを割ってでも生えてくる「雑草のような、たくましい魂」を意味しています。
 私はそれを知って、はたと気づきました。私が今まで鈴木啓示さんのサインと思っていた(上の写真)のは、実は「草魂」と書かれていたのです。逆に何が書いてあるか判らない方(下の写真)が、鈴木啓示さんのサインだったのです。
 なぜ、「鈴木」なのに「草かんむり」がついているのだろうと、一応変だとは感じていましたが、サインはいろいろ文字を崩して書いているので、こう言うものもあるのかなー、と思っていました。でも、よく見ると、確かに「草魂」と書かかれています。
 この件については、たとえ初めて見たとしても、かなり恥ずかしいです。
 でも、「草魂」は読めても、「鈴木啓示」は全然読めない・・・。

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