サインボール

・高木守道

・平成10年11月1日

・熱田神宮公園野球場
(熱田球場)

・無料(数え切れないほどたくさん)


 高木守道さんは、かつて中日ドラゴンズを代表する名選手です。ドラゴンズの応援歌「燃えよ!ドラゴンズ」(作詞・作曲は、アニメ「タイムボカン」シリーズの音楽を担当した山本正之氏。これがデビュー曲)の一番最初のバージョンで「♪一番高木が塁に出て〜」と歌われている高木選手は、高木守道さんです。
 昭和35年中日ドラゴンズに入団。昭和37年、2割8分を打ち頭角を表わし、翌38年50盗塁で盗塁王を獲得。中日のトップバッターとして活躍します。昭和53年4月5日の対広島戦で史上11人目の2000本安打を達成。打撃だけではなく、「バックトス」「グラブトス」等に代表されるような守備も一級品で、文字通り「攻」「走」「守」3拍子そろった名選手でした。通算成績は2282試合、8367打数、2274安打、813打点、ホームラン236本、打率2割7分2厘。盗塁王3回、ベストナイン7回、ゴールデングラブ賞3回、受賞しました。
 このお宝は、名古屋の熱田神宮公園野球場、通称熱田球場で行われた「ねんりんピック フィールド オブ ドリームス’98」でGETしたものです。これは愛知県で開催されたお年寄りのスポーツ大会「第11回全国健康福祉祭(通称ねんりんピック)」の関連イベントで、プロ野球OB選手と愛知県民の親善野球大会が行われました。
 参加したプロ野球OBは、杉下茂さんをはじめ、千葉茂(元巨人)さん、土井淳(元大洋)さん、秋山登(元大洋)さん、杉浦忠(元南海)さん、村上雅則(元SFジャイアンツ)さんと、現役時代、なんらかの賞をもらっているのは当たり前で、各選手詳しいプロフィールを書き出したら、ページが埋まってしまうほどの名選手がずらっと揃いました。来なかったのは、川上哲治(元巨人)さん位です(川上さんは一応出場交渉したのですか、参加できなかった)。
 これだけの人が、揃うことは滅多にないので、私はサインをもらうべく、熱田球場にいきました。
 試合終了後、多くの人が球場外で選手が出てくるのを待っていましたが、大半の選手がそそくさと帰りのバスに乗り込んで行きました。
 その中で、ただ一人だけ、その場に残ってサインをしてくれた人がいました。
 それが、高木守道さんです。
 地元中日ドラゴンズで大活躍し、2000本安打を達成して名球会入りした大選手が、残ってサインをしてくれるので、もう周りは人だかりです。サインに興味がないようなオバチャンまでが、それこそノートの切れ端や箸袋まで持ってきて、サインをせがんでいました。
 しかし、高木さんは嫌な顔をせず、全ての人に「名球会 高木守道」と丁寧に書いてくれました。
 現役時代から口数が少なく(野球解説者になってだいぶ経ちますが、未だに解説がうまいとは言えない。でも最初の頃よりはかなり良くなっていますが・・・)、努力を重ねてきた人だけに、全ての人にサインをする姿は、高木さんの誠実な人柄を強く感じずにはいられませんでした。

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